ひびまみ

フリーランス英日/日英翻訳者「まみ」のインドアライフ♪

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夏と花火と私の死体 



乙一 著の「夏と花火と私の死体」を読みました。

話の流れと、主人公と、読者との、付かず離れずな距離感の中で、あっという間に乙一ファンになりました。


主人公は、9歳の女の子、五月。
時は夏休み、花火大会の数日前。

「・・・そして、私は死んだのです。」

と、主人公五月は物語冒頭で驚くほどあっけなく命を落としますが、物語の語り手はそのまま五月。死んでしまった「私(=五月)」をどうにかこうにか隠して闇に葬ってしまおうとするお友達の弥生ちゃんと、その兄である健くんが右往左往する様子を、ただじっと横たえられたまま観察し、描写していきます。途中、「つま先をじっと見られちゃって恥ずかしい」などと五月のお茶目(!?)な気持ちが書いてあったりしますが、それはもちろん「死体目線」。グロ描写はないけれど、「死んでいるのに死んでいなさそうな、それでもやっぱり完璧に死んでいるのに・・・」という、薄ら寒さを感じることができます。

家族に見つかりそうになりながら、村人に見つかりそうになりながら、五月の死体は兄妹によって移動に移動を重ねます。そしてついに花火大会当日、「ここだ!」という場所に五月を運び込む弥生ちゃんと健くん。でも、そこには2人の親戚、緑ちゃんが・・・。

物語の語り手が死体だからなのか、五月の周りで起こる出来事と五月との間に、いい意味で「何とも言えない妙な」距離感があり、また、同じような距離感が読者との間にもあるような気がします。感情移入を許さないその妙な距離感の中で物語の行方を追っていたら、その距離感から抜け出せなくなっている自分に気付きました。もちろん、最後まで一気読み! (笑)

乙一作品の評判は何度か聞いていましたが、実際接触してみたら想像以上に面白くて、これまで読んでなかったことを悔やんでしまいました。 伊坂作品同様、乙一作品、これからハマりそうです♪

カテゴリ: 読書/映画鑑賞

テーマ: 読書感想文 - ジャンル: 小説・文学

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Posted on 2007/04/12 Thu. 19:53    TB: --    CM: --

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