ひびまみ

フリーランス英日/日英翻訳者「まみ」のインドアライフ♪

09« 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.»11

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

カテゴリ: スポンサー広告

[edit]

Posted on --/--/-- --. --:--    TB: --    CM: --

東京島 



桐野 夏生 著の「東京島」を読みました。
世界一周の旅の途中、「隆」とその妻「清子」が乗ったクルーザーは嵐に遭い、大破。2人が命からがら流れ着いたのは、小さな無人島だった。待てど暮らせど助けは来ないものの、その代わりに(?)、新たに日本人男性が漂着し、またその後しばらくして、今度は中国人が流れ着く。

島はいつしか「東京島」と名付けられ、オダイバやトーカイムラといったエリア名が定着した。漂着後しばらくして隆が崖から転落死した後は、数年に1回のくじ引きにより、清子の新しい夫が決められていた。

男性31人に対して、女性は清子ひとり。

彼らの無人島サバイバル生活は、どうなっていくのか・・・

  


「無人島サバイバル小説」と書いてしまうと、なんだかワイルドで冒険的な印象になっちゃいますが、この小説はどちらかというと、普通でない状況下での普通でない心理状態や行動の描写で成り立っている感じです。突然獣が「ガオー!」って出てきたり、森の奥深いところに謎の施設があったり・・・みたいなことはありません。

それぞれの登場人物が、生存を賭けてなりふり構わず、本能むき出しに生きていく様子は、たくましいと同時に、思わず眉間にしわが寄ってしまうほど醜いことも。人によっては読書中に、強い嫌悪感を覚えてしまうかもしれませんね。ちなみに、私が読んだのは文庫版でしたが、単行本版のAmazonレビューを見てみても(コチラ)評価は本当にそれぞれで、星の数が少ないレビュアーさんの多くが、この小説に嫌悪感を抱いたような印象です。

でも、読みながら「イヤ!」って感じたり、「ぞっと」したりするということは、知らず知らずのうちに感情移入しちゃっている、ということなのかもしれませんね。私も、読みながら「むむっ」と思う箇所は多々ありました。そしてそう思うたび、人間のしたたかさだったり、俗に言う「心の闇」だったり、うまく言葉で表現できないドロドロ感だったりをここまでリアルに描けるのは、さすが桐野さんかも! と感じたのでした。

今年の夏公開の映画(公式サイトはコチラ。[注:音の出るサイトです])ではどうなっているのか分かりませんが、小説に関していえば、ラストがちょっと「あれれ?」な気はしましたが、全体的には、私は好きでした。でもこの作品は、読まれる方によって、好き嫌いがはっきり分かれそうですね。

最初から最後まで、「目をそらしたい感じ」と「目が離せない感じ」が心の中で入り混じったまま、なんだか不思議な読書体験でした。そして、映画がどのくらい原作に忠実なのか、ちょっと興味アリです(^^)。

カテゴリ: 読書/映画鑑賞

テーマ: 読書感想文 - ジャンル: 小説・文学

[edit]

Posted on 2010/05/31 Mon. 02:53    TB: --    CM: --

Greetings!

Categories

Recent entries

Archive

Bookmarks

Now on Instagram

My favorite blogs

Twitter

My bookshelf

Search in this blog

Send mail

Access counter

RSS

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。