ひびまみ

フリーランス英日/日英翻訳者「まみ」のインドアライフ♪

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向日葵の咲かない夏 



道尾 秀介 著の「向日葵の咲かない夏」を読みました。
7月20日、終業式の日。

主人公「ミチオ」は、欠席していた「S君」の家に帰宅途中に立ち寄り、学校で配られたプリントをS君に渡すことになっていた。だが、ミチオがS君の家に到着してみると、S君は、欄間をきしませながらゆらりゆらりと風に揺れ、首を吊って死んでいた。パニックになりながらミチオは学校へ、そして、話を聞いた担任の「岩村先生」から警察へと連絡が行き、先生と警察は現場へと向かう。ところが、その後ミチオを自宅に訪ねた先生と警察から聞いたのは、「そこに死体は無かった」という報告だった。

S君は自ら命を絶ったのか、それならば死体はどうして消え去ったのか? はたまたS君は何者かに殺されて、その殺人者が死体を持ち去ったのか?? ミチオとその妹「ミカ」が頭を悩ませているうちに1週間が経ち、そして7月27日、「久しぶりだね」と言いながら、S君がミチオとミカのもとを訪れた。S君は蜘蛛になっていた。

蜘蛛になったS君はミチオとミカに、「自分は殺されたんだ」と訴える。
そしてそこから、ミチオとミカとS君の、犯人探しの夏休みが始まるが・・・

  


読み終わった瞬間の感想は、「もんのすごい狂気!」でした。

「小学生の犯人探しの夏休み!」なんて感じに考えるとちょっぴりワクワクドキドキの冒険小説みたいですが、違うんです。もうね、アヤシイと思える人物それぞれが、隠し事をし、嘘をつき、奇異にゆがんだ世界観の中で、暗い過去を持つ感じ。なんとなくツッコミどころは最後まで満載だけれど一応最後には伏線が回収されて、事件の全貌が分かるものの、それにしても最後まで、異様な雰囲気が続きます。

実は私、この奇異な世界観、キライじゃなかったです。暗くじめっとした、常識と正気から逸脱した感じ。このなんとなく「きもちわるーい」雰囲気は、貴志 祐介 著の「黒い家」に似ているかもしれません(で、私は「黒い家」も大好きでした)。

物語の途中には、派手なアクションとか殆どないですが、思わず「人として」目を背けたくなるような描写なんかもあったりして、その辺にどう反応するかによって読者の好き嫌いがものすごーく分かれているようでした。私も含めこの作品が好きな人間は、やはりこの「いびつな世界観」が好きなワケですし、苦手な人は「読んで後悔した」「誰にも勧められない」といった感想を持っちゃうみたいです。

で、どのくらい好き嫌いが別れちゃう作品なのかというとですね・・・

これ、私が最近読んだ本のAmazonレビュー統計グラフです。「モモ」とか「奇跡のリンゴ」とかそのあたりの本。


だいたいこういう感じで、読者の意見ってまとまるんですよね。殆どの人が「すごーく好き!」 って思えたとか、多くの人が「まあまあ」って思っている、とか。

ところがこの「向日葵の咲かない夏」は・・・


みごとにバラバラ。

本の感想は読んだ人によってそれぞれ、ってのは当たり前ではありますが、ここまでバラけるのって珍しいですよね。私は好きでしたが(以前読んだ同著者の「ラットマン」も好きでした)、やはりマイノリティですかね。どうでしょうね。

カテゴリ: 読書/映画鑑賞

テーマ: 読書感想文 - ジャンル: 小説・文学

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Posted on 2009/11/13 Fri. 13:21    TB: --    CM: --

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