ひびまみ

フリーランス英日/日英翻訳者「まみ」のインドアライフ♪

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「お縫い子テルミー」そして「オテル モル」 


栗田 有起 著の「お縫い子テルミー」 そして、「オテル モル」を読みました。


お縫い子テルミーはね、流しのお縫い子の物語だよ」と教えてもらったとたんに、「ナニソレ!? 読む!」と興味津々だったわけですが、内容はホント、「流しのお縫い子の物語」、それ以上でもそれ以下でもなく。

田舎の町から歌舞伎町へと16歳という若さでやってきた、プロのお縫い子、「照美」。依頼主の家に住み込み、服を仕立てて、また次の依頼主のもとへ・・・そんな「流し」の照美は、歌舞伎町で働く女装歌手「シナイちゃん」に依頼されて衣装を仕立てることになるのだが、ほんのりとそのシナイちゃんに恋心を抱く。とは言ってもシナイちゃんは女性には興味がないので、なんかこう、明らかでもあり微妙でもあり、そんな距離が2人の間に保たれたまま・・・

なーんの事件もなく、ストーリーは終了。

ええええ。ナニソレナニソレ!!(笑)

普通だったらここで、「盛り上がりも何も無く、イマイチでした」的な感想になっちゃうのかもしれませんが、なんというかですね、「お縫い子テルミー」は違いました。

えらく衝撃的な読後感なんです。
めさめさ良い意味で。

淡々としているのになんだかとろりとした、ヒラリとしているのになんだか分厚い、そんな質感の文章が、なんと言いましょうか、脳の中で、不思議に響いて響き続けるのです(要するに、私の好みに合っている、と言うことなのでしょう)。

もちろん内容は、不思議な世界観とバッチリと立ったキャラの絡みがキッチリと面白いのですが、私個人としては、むしろそれを上回る「日本語組立技法(!?)」に衝撃を受けてしまいました。

なんかうまく説明できませんが、むむむ。スゴイ。

だから、もう1冊。
同じような衝撃が受けられるんじゃないかという、大きな期待をこめて、もう1冊。

オテル モル」は、ただひたすら、「最高の眠りと最良の夢」を追求し提供するために存在する、会員制の「オテル」(←ホテルなんですが、フランス語発音で「オテル」ね)。そして、そんなオテル会員とのインターフェースとして最適な「誘眠顔」の持ち主であると太鼓判を押され、フロント係としての職を得る「希里」。

地下深く、外界の音も光も届かないオテルでは、集中型空調システムが導入されていて、個々の宿泊客の精神状態やフロント係の精神状態が、その日の宿泊客全員の睡眠の質を左右してしまう。だからこそ、オテル従業員とその日宿泊する会員は、同じ目的を共有する者として心を一つにし、上質な睡眠を目指さなければならないのだと、希里を採用した「外山さん」は言う。そんなオテルのシステムに最初は馴染めず戸惑いを見せる希里だが、徐々に立派な「オテル モル」フロント係に・・・

っていうか、なんですか、この不思議なストーリー設定(笑)。

今回は物語の背景に「希里の複雑な家庭事情」というのがあるので、希里が家庭とオテルとを行き来するたびに色んな事が発生したりもするのですが、それでもやっぱり、期待通りの質感で楽しめました(嬉)! ストーリー設定も物凄くオリジナリティがあって面白いと思うのですが、私はどうやら著者の技法(著者がそれを意識しているのかどうかは、私には分かりませんが)に一目ボレしてしまったようでした。

どちらの本も、一度読み始めたら止まらない、というか止まりたくなくなっちゃう、素敵な本でした。

他の作品も、機会を見つけて読んでみなくては!

カテゴリ: 読書/映画鑑賞

テーマ: 読書感想文 - ジャンル: 小説・文学

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Posted on 2009/07/15 Wed. 03:00    TB: --    CM: --

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